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まい・らびりんす

残虐記

「残虐記」桐野夏生著。
誘拐、監禁、謎の1年間。
そして25年後の真実。
本の帯(?)に書かれた言葉。
あの「OUT」の著者だ。

わたしも登場するマスコミや警察や精神科医と同じように何かを聞き出したがっていた。
読みながらそれは何時出てくるのと思っていた。
けれど、最後まで出てはこない。
それはなかったのだから。
性的関係は結ばれなかった。
が、これも真実ではないかもしれないが。

この本を読む誰しもがあの新潟監禁事件を思い起こすだろう。
わたしたちはひそひそとそんな会話をしていたかもしれない。
あの神戸事件の加害者が名前を変えて社会復帰するなら、監禁された少女もまた名前を変えて暮らしていけるといい。



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